咬み合わせの診査・診断 入門コースの講師をしました

図1

IPSG研修会の通常コースは、1年をかけ顎関節症から無歯顎症まで多くのことを学びます。その内容の全てに「咬み合わせ」が深く関わっています。

受講生がこの研修のどこから入門してもよいように、丸一日かけて、診査機材の使い方から、覚えて欲しい咬み合わせのポイントを、講義と実習を通して理解できる入門のコースです。

そのコースの講師を私が担当しています。

歯の形を理解するだけではない、咬み合わせの診査

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この写真はドイツのチュービンゲンの街です。山に囲まれたすり鉢状の盆地は、歯の咬合面に似ています。その地形には、山と谷や川・道があるように、咬み合わせとは、上下顎の複雑な歯の溝と尖り同士のぶつかりが、どのように接触し動くかを理解することが大切です。

ですので、ただ歯の形だけ理解することが咬み合わせの診査ではないのです。

咬み合わせの診査・診断 入門コースの講義内容

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講義は、顎の関節や筋肉が安定する歯の咬み合わせを理解すること。そして、どのような方法でそれを調べるのが最良かを話しました。

診査にはドイツ製のkavo社製のフェイスボーと咬合器を使用し、身体の正中を計測して、そこから顎の運動機能を精密に模倣することができる、素晴らしい機器の説明をしました。

図4

顎関節と咀嚼筋との関連を学びます。大学で習ったのに忘れがちな内容ですが、とても重要なことです。歯科医療は、常に顎関節と咀嚼筋を意識し治療していただきたいのです。

咬み合わせの診査の手順

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咬み合わせ診査はこのような順序で行います。受講生からは大学で教えてもらっていないと聞きました(私も最初は知りませんでした)。

それは日本の健康保険では、咬み合わせの精密な診査は行わないからです。

図6

顎の動きを咬合器で再現するために、患者さんの記録方法のポイントを説明しています。臨床ですぐに役立つ手技も、レクチャーして実習に活かします。

初めての参加者への解説・指導

図7

初めて診査機器を見る受講生もいます。そのため機器の特性や使用のコツも、わかりやすく解説し理解していただいています。

図8

IPSG研修会では、歯科医師にこの入門コースを受けて咬み合せ診査を理解していただき、全ての研修を修了した後に、包括的な歯科医療ができるようになります。

咬み合わせを理解することは、全ての歯科治療のスタートラインとなるのです。

千葉県松戸市 ひかり・歯科クリニック

投稿日:2015年5月4日|カテゴリ:講演・発表 活動, 院長ブログ