咬合治療の臨床セミナーで講師をしました

咬合治療の臨床セミナー

咬合治療は、特別な悩みのある人だけの方法ではありません。

う蝕・歯周病・欠損症(歯の抜けた状態)・顎関節症・歯列不正・不定愁訴などの疾患がありますが、最終的には歯の接触する咬合が関係するんです。

歯科疾患の原因は、皆さんがご存知のう蝕や歯周病の細菌感染のものと、なかなか知られていない咬合力学的に起こる不定愁訴・顎関節症や、欠損症などがあります。

咬合治療は、口の中で発生する咬む力を診査して、適正にする治療なんです。

咬合治療の臨床セミナーの講演内容

咬合治療の臨床セミナー

今回は、咬み合わせを診るのに必要な知識について講演しました。

咬合治療の臨床セミナー 咬合治療の臨床セミナー

咬み合わせを理解するには、解剖学的な平均値や、歯の持つメカニズムを理解する必要があります。

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また、歯科医師が理解しておかなければならないのは、骨と筋肉の解剖で、特に頭部を支える筋と顎を動かす咀嚼筋です。それらが歯の接触にどのように影響するかの関連性を知ることが重要です。

咬み合わせを診断する上で必須となる、咬合器、フェイスボー

咬合治療の臨床セミナー

前回のブログ記事でも書きましたが、上の写真にある咬合器とフェイスボーは必須です。咬み合わせを診るのに咬合器を使用しない、または、フェイスボーして咬合器に歯型を付けていない場合は客観的に診断ができないのです。

咬合治療の臨床セミナー

この咬合器につけた歯型で、歯並びや接触・下顎の誘導・咬み合せ平面など、いろいろなことが分かります。

その中でも、咬み合せの病的状態のチェックポイントはお口の中で発生する力学的な分析をします。

特に3種類の「梃子作用」があるかを診ます。3級は正常ですが、1と2級は障害を起こす梃子作用なんです。これがある場合、歯根に影響があり歯周病の関係しますし、先ほどの筋肉の過緊張を起こしたり、顎関節に問題を起こします。この梃子作用には何かしらの原因があるのです。

この原因を追究することが、咬合治療を成功させる重要ポイントです。原因は、被せ物や入れ歯など人工的な治療箇所であることが多く、天然歯列の不正によるものもあります。それを是正することで、歯周組織を安定させ顎関節症になるのを防いだり、入れ歯による歯根への障害防止や被せ物を長持ちさせます。

模型を使っての、咬み合わせのシュミレーション

咬合治療の臨床セミナー

上の写真は、悪い梃子を起こす歯を、模型を使ってシュミレーション調整しているところです。

咬合治療ができる歯科医師を育成するためには、解剖学的な知識と精密な診査診断・シュミレーションを理解していただくように研修しています。

次回の研修は「咬合診断実習4日間コース」を行います。座学だけでなく、実際に歯科医師同士を患者様に見立てて、咬合器を使っての診査診断の方法・咬合調整のシュミレーションを指導します。

千葉県松戸市 ひかり・歯科クリニック

投稿日:2015年11月12日|カテゴリ:講演・発表 活動, 院長ブログ