咬み合わせ診査・診断の重要性について

当院では、入れ歯製作、顎関節症治療などの最初のステップで、『咬み合わせ診査・診断』を行っております。

これを行っている歯科医院は、世間一般には少ないのですが、当院はなぜこの咬み合わせ診査・診断を行うのか、ということをご説明できればと思います。

お口の状況を客観的に見られる状態にすることが重要

一般的な歯科医院には、細菌感染が原因の歯周病やう触(虫歯など)の検査はあり、それらの予防はできますが、咬み合わせで発生する力の検査がありません。

一方で、咬み合わせが悪い場合、咬み合わせがより悪い方向へ崩壊し、歯に異常な力がかかり、歯が抜ける原因になります。また、歯に異常な力がかかることで歯並びも悪くなり、それによって歯周病やう触を助長することにもなります。

当院で実施する咬み合わせ診査・診断では、お口の中にかかる力の評価ができるため、客観的に治療していくために必ず必要となるステップなのです。

咬み合わせ診査・診断で調べること

咬合診査・診断の重要性

上図で、咬み合わせ診査・診断で調べることの一覧を図示していますが、咬み合わせ診査・診断では、以下の3つを調べることがメインになります。

①各歯同士に、咬む力が適切にかかっているか、また歯同士が適切に下顎を誘導しているか (咬み合わせの接触と誘導)

②顎の関節が正しく機能しているか、そして関節が自然に閉じることと咬み合せに不調和はないか (顎関節と咬み合せのズレ)

③筋肉が異常な緊張をしていないか (①と②からの影響)

この3つのバランスを見て、お口の状況を確認します。

これを調べることで、現在起こっている不調や、これから起こりうるリスクの原因を探り、原因の解決に向けて、最善の治療をご提案することができるようになるのです。

咬み合わせ診査・診断で重要になること

ここからは非常に難しい内容ですが、咬み合わせ診査・診断では、筋肉と関節の軟骨(関節円板)が正しい位置にあるかどうかを知ることが重要になります。

咬み合わせは、単に上下の歯が接触して閉じる(中心咬合位という)と、顎の関節が回転して自然に閉じる(中心位という)があり、この2つが一致していないと、顎の関節や歯や咀嚼筋にストレスがかかり、変調をきたしてしまいます。

これを調べるのが咬み合わせ診査・診断なのです。

※歯がない場合は、歯がないことによって起こる歯列の挺出や、位置異常を診断します。

咬み合わせ診査・診断をより多くの歯科医師へ

このように、歯科医療を行っていく中で、咬み合わせ診査・診断はとても重要となるステップです。

一方で、この記事の冒頭に書いたように、咬み合わせ診査・診断をできる歯科医師は極めて少ないのが現状です。

そのため私は、副会長を務めているIPSG包括歯科医療研究会を通じて、この手法を歯科医師向けに広める、咬み合わせ診査・診断のセミナーも開催しております。

咬合診査・診断入門コース

⇒セミナーの様子はこちらの記事をご覧ください

より多くの歯科医師へこの手法が広まり、根本的な原因を把握した、最善の治療が患者様に届くことを目指しています。

千葉県松戸市 ひかり・歯科クリニック

投稿日:2016年3月9日|カテゴリ:院長ブログ